13/09/04



    4日目 月曜日。 朝6時半に寮の前で待ち合わせの約束だったが、同じ部屋に寝ていた僕とSは、見事な寝坊で6時50分に起きる。
外で長い間待っていた兄とIには悪いことをした。

    予定よりも1時間遅い電車で、朝8時頃にバーミンガム・ムアーストリート駅からロンドンへ出発。電車の中で、どのようにロンドンを周るか
話し合う。結果、1日目は観光に撤し、2日目にショッピングするということにした。

    ロンドンのマリーボーン駅に着いたのが、朝10時頃。地下鉄の1日乗車券を£4.30で買い、まず向かうはバッキンガム宮殿。しかし、皆お腹が
すいていたので、ビクトリア駅で途中下車。3人が来てから、早くも2回目のマクドナルドで朝食を買う。バッキンガム宮殿はビクトリア駅から、歩いて
15分。今の季節、兵隊の交代式は一日おきにしかやっておらず、今日はその休みの日であったため、明日また出直すことにする。

    バッキンガム宮殿からは、徒歩でセント・ジェームズ・パークを突っ切り、ビックベンのある方向を目指す。



    セント・ジェームズ・パークを東へ歩いて20分、ビックベンが見えてく る。公園を出て急に姿を現したビックベンに、3人ともビックリしていた。
僕も初めてビックベンを見たときに、「でっけー」とかいいながら感動したことを覚えている。一通り写真を撮った後、ビックベンのすぐ 横にある、
ウェス ト・ミンスター寺院を見学する。入場料は学割でも£5と決して安くはない。入ると中は、過去の偉大な聖人やイギリ国王のお墓が部屋
という部屋に置かれている。4人とも、さっぱりそこら辺の知識はないので、何をやった人が分からず「へぇー」と言いながら見て周るしかなかった...

    ウェストミンスター寺院を1時間ちょっとで後にし、昼食をビックベン近くの店で買った後、歩いてナショナルギャラリーまで向かうことに。途中、
イギリス首相の住んでいるダウニング・ストリートや、近衛騎兵旅団本部(ホースガーズ)を通り過ぎる。ナショナル・ギャラリーまではほんの15分。
美術館の前の階段で、昼飯のドーナッツを食べる。I が鳩に夢中になって自分のパンを分け与えていた。I はかなりの動物好きらしい。

    ナショナル・ギャラリーには、ゴッホの「ひまわり」、モネの「睡蓮」と教科書に載っている名画が勢ぞろい。I が「絵のすばらしさが分かったよー」
と感動していた。
ナショナル・ギャラリーを出たのが3時過ぎ。もう少し長居したかったが、次に行く予定の大英博物館が5時 半にしまってしまうので
仕方なかった。
                    


    大英博物館までは、時間節約のため地下鉄で行くことに。トッテンハム・コートで降り、そこから歩いて5分、大英博物館が見えてくる。
博物館では、Sの提案 で、「ロゼッタ・ストーンを見た後、別行動」 にすることに。中に入り、兄と I は荷物を預ける。皆かなり本気である。まず正面
にあるのが「リーディング・ルーム」(巨大図書館)。皆その部屋の大きさにおったまげていた。ロゼッタ・ストーンはこのリーディング・ルームのすぐ横。
僕も見るのは今日が初めて。兄は 高校生の時から見たいと思っていたらしく、遂に見れて喜んでいた。Sも口をポカーンと開けて、見とれていた。この
後は別行動、Sが一目散に駆けていった。







    大英博物館は、閉館時間の5時半までいた。その後、ロンドンの東に位置する、タワーブリッジを見に行くことにする。始め、フェリーで行こうと
試みたが、残念ながらちょうど船が出たところだった。仕方なく、写真だけとって地下鉄で行くことにする。タワーヒル駅で下車し、まず見えたのが
ロンドン塔。ちょうど夕日が建物に当たって、綺麗だった。タワーブリッジはロンドン塔のすぐ横、ユネスコ世界遺産に登録されているだけあって、
この橋は美しい。皆かなり疲れていたが、頑張って来た甲斐あった。





    橋の周辺を見終わったあと、腹ペコだったので、晩飯を食べにチャイナ・タウンに地下鉄で向かう。どの店に入るか散々悩んだ挙句、比較的
安そうな店に決める。チャーハン、麻婆豆腐など結構おいしかったが、価格が以外に高く、ひとり£12ぐらい払う羽目になってしまった。ひとり
£5ぐらいでいけるんじゃないかなーとおもっていたが、甘かった。



    食後、疲れもピークに達して来ていたので、すぐユース・ホステルに地下鉄で向かうことにした。ユースホステルは、一日目に泊まったもの
とはかなりギャップのあるものだった。まず部屋に入ると、女の子が2人ほどいるので、部屋を間違ったかと思うが、いや間違っていないでは
ないか。確かに、男女別で予約したはずだったのだが...又、ロッカーの鍵をフロントで預かったが、既に誰かによって使われているでは
ないか...4人とも初めかなり戸惑ったが、兄の「ユースホステルなんてどこもこんな感じじゃないの?」 の一言でみな落ち着きを取り戻し、
又、今更どうのこうの変えられることでもないので、とりあえず 皆すぐ寝ることにした。要は、疲れが取れればいいのだからね。明日は、
おみやげショッピングだ!