21/06/05


                                                                                                                                      ENGLISH

朝6時半に起きる。予想通り寝坊してしまった。

すぐ顔を洗って、駅まで走る。

この7時20分の電車に乗り遅れると一日のスケジュールが狂うところだった。

Polignyまでは、Besanconから南に1時間、着いたのは8時過ぎだった。

のどかな街だ。

商店街には、パン屋や肉屋、チーズ屋などの地元固有の店が立ち並んでいた。

街を見下ろすように、丘の上に大きな十字架が建っているのが見えた。



インフォメーション・センターが開くまで30分ほどぶらぶらと歩き回る。

幸運にもセンターの人は英語がしゃべれたので、近くに手ごろなハイキング・コースがないか聞いてみた。

サイクリング向けのコースやら、徒歩向けのコースやらたくさんあった。

街の北にのびた8キロのコースを選んだ。



フランスの田舎の家々を通り過ぎ、ぶどう畑の間をすりぬけながらゆっくりとハイキングした。

丘の上に上がると、田舎景色のパノラマが見えた。

とっても綺麗だった。



コースの最後に、街から見えた十字架のある丘にあがっていって、街全体を見下ろす。

街の周りには、ブドウ畑が広がっていた。






この丘から北のほうに小さな村が見えた。

地図にある方角と一緒だったので、きっとArboisの村だろうと思い、歩いてそこまで行ってみることに。

水を充分に買って、街の北側から始まる道を歩いていった。

道の両側には、見晴らす限りブドウ畑が広がっていた。

太陽が容赦なく照りつけていた。

でも本当に綺麗な田舎景色だった。

思い出すと、今でも草の匂いや、バッタの鳴き声が聞こえてくる。




フランスはセミがいないんだなあとか思いながら歩き進むこと1時間、

電車だとたった10分だからいけると思ったんだけど、途中で道が終わってしまった。

仕方なくPolignyまで引き返して、電車で行くことにした。




2:01発のArbois行きの電車に乗る。

Arbois駅は毎2時間にしか電車が停まらない小さな駅。



インフォメーション・センターからもらった資料によると、Arboisはワインで有名なところらしい。

街を歩いていると、至る所にワイン屋があった。

赤と白ワインを一本ずつお土産に買った。バックパックが急に重くなった。

ワイン・ミュージアムってのがあったので入りたかったが、火曜日は休館らしい。残念。

代わりに、「パスツールの家」を見学してみた。

パスツールはこの村で生まれ、18歳ぐらいまでここで学んだらしい。

ブドウ畑を標本に、細菌や発酵のプロセスを解明したフランスを代表する科学者だ。





Besanconに戻ったのは6時過ぎ。

とても充実した一日だった。






Yesterday   Tomorrow