12/06/07
ユースで朝食を済ませた後、Takanobu君とHallstattという、世界遺産に登録された綺麗な町に行くことにした。
どうやら僕は「世界遺産」という言葉に弱いらしい。
Hallstattまでは列車で2時間半と結構遠かった。
Hallstattの駅に12時前に到着。
村にいくには、ここから一時間に一度出ている小さな船にのって向こう岸まで湖を渡らなければならない。
次第に村の建物が近づいて来ると、その素晴らしく洗練された雰囲気に感動した。
こんな魚が釣れるらしかった。
朝は雨が降っていたのだが、午後に入ると空が開け、青空が顔を出した。
すると家々の影が湖に反射して、急に村全体が美しく見えた。
Takanobu君も「スローライフだなあ」と感嘆していた。
軽く昼食を済ませた後、村を囲む山に掘られた、塩鉱山を見学することにした。
Hallstattの塩鉱は世界で最も古いものらしく、7000千年も前から今日に至るまで使われているらしかった。
ツアーには学割で12.60ユーロで参加できた。
「学割の力つえー!」と二人で自分らがまだ学生の身分であることに喜びを感じた。
炭鉱は崩れる危険があり危ないらしいが、
塩鉱は、塩がぎっしり壁や天井を固めるので、なんの補強もいらないほど安全らしいとガイドが言っていた。
個人的に、塩というものは、海のわかめとかに付着しているものを乾かしてとれるものと想像しており、
塩鉱山等というものが存在するのを知らなかった。
ここの塩鉱物は塩度96%ぐらいらしく、
「危険な物好き」なTakanobu君が試しに壁を舐めてみると、
「うお、マキさん、これしょっぱいっすよー」と感激していた。
ここの鉱山は現在でも使われているらしく、
働く人が移動のために利用する、木の滑り台を2回滑った。
2回目のは全長70メートルとかなり長く、
ものすごいスピードが出た。
面白いことに、どれくらいスピードが出たか測る装置がついており、それが画面に表示される仕組みになっていた。
Takanobu君は時速37キロを記録した。凄い!
どうやら摩擦を少なくするために、背中と足をつけないで、お尻だけで滑ったらしい。
さすが早稲田大学生、頭がいい!(ちょっと変わっているけれど)
あとで、滑っている時の写真が5ユーロとかで売られており(ディズニーランドとかでよくあるやつだ)、
マクドナルドとかで食費はケチるくせに、
Takanobu君はちゃっかりと自分の写真を購入していた。
「いやー、いい思い出ができましたよ」とか言っていた。
外にでると雨が降っていた。
Hallstattはこの日記でうまく表せたかどうか疑問だが、
個人的にかなり面白かった。
滑り台で子供心を一瞬取り戻せたのが、よかった。
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