22/06/07
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飛行機が夜の10半出発だったので、今日も一日観光することにした。
朝、バルセロナの北にある山の上の展望台に登った。
山の中腹まで歩いていき、そこから列車が出ていた。往復で3ユーロ。
山の上には遊園地のようなものがあり、少々雰囲気を崩していたが、
教会もあり、その上から街が一望できた。
遠くにサグラダ・ファミリアの鐘塔が見えた。
教会の中には、更に高い場所にある展望台までのエレベーターが設置されており、
それに乗って、一番上まで上がってみた。
エレベーターが到着した所から更に螺旋階段があり、登ってみた。
ここはバルセロナで最も高いと思えるほど見晴らしのすばらしい場所で、
バルセロナ街が南は海、北は山に囲まれていることが見て取れた。
再び列車で山を下り、そこから南へ歩いて30分程の所にある、
Park Guellを訪れた。
ここはガウディが設計した公園と今は博物館になっている、ガウディの家がある。
ガウディの奇形な建造物(monument)が、サグラダ・ファミリアの礼拝堂を思い出させる、
森をイメージしてデザインされていた。
上には広場があり、面白いデザインのベンチがその周りを囲んでいた。
ガウディの家もなかなか面白かった。
書斎からちょうどサグラダ・ファミリアが見え、
ここから色々と想像を膨らませていったのだろうかと、考えさせられた。
家の周りには、自然がたくさんあり、
森に囲まれながら建築デザインのヒントを得ていたのだなあと思った。
Park Guellから更に南へ下り、Joanic駅の近くにある小さな公園でフランスパンと桃をかじった。
公園で子供達がパーンともの凄い音がする火薬で遊んでいた。
その音の大きさといったら、日本の駄菓子屋で売られている、ロケット火薬等とは比べ物にならないほど、うるさい。
近くに老人がのほほんとベンチに腰を下ろしているのを見ると、
どうやらバルセロナの住民は子供達によるこのいささか近所迷惑な遊びに慣れているようだ。
日本でやられると、老人は心臓発作を起こすと思う。
Joanic駅から地下鉄に乗り、JaumeIという駅で降りる。
ここから東へ15分程歩いた所にある、ピカソ美術館を訪れた。
ピカソの初期の絵から順序良く展示されており、
筆タッチ、色、また描かれたオブジェクトの変化が良くわかった。
ベラスケスのLas Meninasの構図をピカソの独自のタッチで模倣された絵が大きな部屋いっぱいに展示されており、
その解釈の面白さに、声を出して笑ってしまった。
6時頃にユースに戻り、預けておいた荷物を受け取って、空港へ向かった。
チェックイン・カウンターで飛行機は3時間以上遅れると宣告され、
「スナック券」をもらった。
いくらまでかの上限が規定されてなかったので、
ハンバーガー屋で一番高いメニューセットを注文した。
時刻表のスクリーンを見ると、どうやら出発は夜の2時ぐらいらしかった。
思えば、プラハからよくバルセロナまで来れたものだ。
一人旅とはいいものだ。
今回の旅で普段はあまり考えないような
とても深いテーマについて考えることができた。
この旅で見たこと、考えたことを忘れないようにしたい。