15/09/04



「もしもし、えっ父さん?今ストーンヘンジだよ!」

    6日目 水曜日。今日から2泊3日で、イギリス南部を旅する。

    朝6時に起き、既に僕が買ってあったチケットに合わせ、7時12分発の電車に乗る。目指すはバース。バーミンガムからバースまでは、ブリストル
で一度乗り換え、全部で2時間ほど掛かった。




    バースに着いたのは、9時過ぎ。まず地名の由来であるローマン・バスを目指す。ローマン・バスは駅から徒歩で10分程度、ちょうど町の中心にあった。
お風呂自体は壁で囲まれており、入場料を払ったものしか見れないようになっている。入るか入らないか迷ったが、£10はさすが高すぎると思い、今回は
建物の写真だけで満足することにした。

    バースには見所がもう一つある。町の北西にある、ローマン・クレセントである。ここは、文字通り三日月状に古めかしい建物がずらーと並んでおり、見たもの
を圧巻させる。前には、広場があり、そこで1時間ほどゆったりと過ごす。I がテニス・ボールをどこかの店で買ってきて、皆で久しぶりにキャッチボールをする。
かなり燃えた。





    その後、町へ戻るため歩いていると、パターゴルフのコースが目に入る。パターゴルフなぞ、生まれてから一度もやったことがなかったが、この際、価格次第
で はやってみようということに。ジェンケンで、誰が価格を見に行くか決める。Iが負け、調べて帰ってくると、なんと一人たった£3ではないか!今日は時間的 に も
余裕があったので、みんなでパタッちゃうことにする。



    僕が最後にゴルフをやったのは、高校3年生の時、体育Uで2ヶ月ほど習ったきりである。パターの打ち方はもちろん、ゴルフクラブの握りかたすら忘れて
い る。Sにスコアキーパーをやってもらい、いざ勝負!このパターコース、かなり僕の冒険心をくすぐるようにできていた。結果、冒険しすぎて、僕はビリッけつ の
40〜50オーバー(正確には覚えていない)。以外と上手かったのは、兄。なんと、この難しいコースをイーブン・パーでぴったり収めたのだ。2位がS、
3位が I だった。18ホール全て周るのに、2時間近くかかってしまった。気付くと、ストーンヘンジを見るのにきわどい時間になっているではないか!

    バースを出たのが3時近く。ストーンヘンジがある、ソールズベリーまで再び電車に乗ること、1時間。駅から出るとソールズベリー大聖堂の尖塔が空を突き
刺 すように伸びている。なかなか綺麗だった。さて、ソールズベリーから、ストーンヘンジまではバスで40分ぐらいかかる。バス停を探したりしているうちに、
な んと今日の「ストーンヘンジ行きのバスはもうないよ」とバス停のおっちゃんに宣告される。しかし、イギリスでそのまま情報を鵜呑みにしては損するばかり。
Sもそこら 辺を既に理解していた、彼がストーンヘンジ行きの最後のバスを発見したのである!バスの運転手によると、「これに乗るとストーンヘンジからの
帰りのバスはなくなる から、エームズベリーってとこまで2マイルほど歩かなくちゃいけなくなる」 らしい。しかし、そんなことは関係ない!ストーンヘンジが
見れればいいのだから!冷やっとした瞬間である。



    バスに乗ること40分、ストーンヘンジに到着。入場料金は学割で£3.90。無料の日本語解説のスピーカーを借り、いざ出発!トンネルの中をくぐり抜け、
坂を上がると、目の前は大草原、そこに堂々といくつもの巨石が建っているではないか!解説を聞きながらヘンジをゆっくりと一回りする。解説では、大昔
の人々が、季節を知るために作ったとか、宇宙人説も満更でもないみたいなことを言っていた。この日の天気はバッチシ晴れており、時間的にもちょうど
夕暮れ時で本当にパーフェクトな条件の中で、ストーンヘンジを満喫できた。6時の終了時間まで居残る。




    帰りは、ストーンヘンジからエームズベリーまで、永遠1時間ほど歩く。この時の景色もすばらしかった。



    ソールズベリーに戻ってきたのが、夜の8時過ぎ。ユースホステルに着いたのが夜の8時半。晩飯は近くの中華で済ませる。
               
    明日も長い一日になりそうだ。