19/09/04



「いい風だぜ」

    10日目 日曜日。朝8時過ぎに起き、9時頃ホステルを出る。Iの絶叫マ シーンに今日も乗り、まず向かうはケズィック。今日は日曜日のため、まず教会に
行くことにする。




    ウィンダーミアからケジックまで、1時間。着き、まずコープに寄って、昼 飯と晩飯、明日の朝食をまとめて買う。段々と皆、お金節約の知恵が備わって
きたようだ。教会は、コープからほんの少し走ったところにあった。キングス・ チャーチという名前で、中に入ると皆暖かく迎えてくれた。礼拝はカリスマ的で、
賛美や祈りの力強さに皆びっくり。2時間近くの礼拝後、兄が英語であまり理 解できなかった2人にメッセジーの内容を説明していた。




    12時半にケジックを後にし、今日はぐるっと湖水地方の北部を見回ること にした。。今日の天気は生憎の雨。しかし、イギリスの気まぐれ天気に希望を
託し、ドライブを続ける。途中Crummock Water湖で少し晴れ間が見える。車を止め、軽く山を登る。



    バターミア湖でも車を停め、山のふもとまで歩いていったが、あまりの寒さ のため引き返す。皆ハイキングをするにはちょっと無理な格好だった。


    バターミアを過ぎると、道は険しさを増した。20%、25%という傾斜が 続き、Iはかなり梃子摺っていた。坂道でのエンストは、下手な絶叫マシーンより
遥かにスリリングだった。山の山頂に、Honister Slate Mine という、スレート(粘板岩)を扱った店を発見。マグカップからチェスボードまで、その店の
工房で作られた様々なスレート製品が売られていた。僕とIは、素敵なコースターを買った。




    雨は止む様子なく降り続く。風邪を引いてもいけないので、少し早くはあったが、今晩の宿泊場所のダーウェン・ウォーター・ホステルに
向 かうことにした。



    ホステルに着いたのは6時前。湖畔に建つ、築200年の豪邸を改造した素敵なホステルだった。寝室からの景色もなかなか、これで晴れていれば
一段と良かっただろうに。しかし、
景色を見るの だけが旅ではない、皆でわいわいと楽しむのも大事な時間である。部屋で少しゆっくりとした後、ゲーム室で
ピンポンサッカーと、ビリヤードをする。



    晩飯は、朝コープで買ったカップラーメンと、チキンスープ。日本のカップラーメンにはさすがに負けるが、イギリスのもなかなか美味しかった。



    晩飯後は、卓球をする。まさか、卓球ができるとは思ってもみなかった。皆でかなり燃えた。Iが以外に上手く、無敗のチャンピョンになった。




    明日で旅も最後か。すこし寂しい気持ちを抱きながら、床に就く。

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