21/08/06

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月曜日

正直言って、ドイツに来る前にあまり計画を建てていなかった。

唯一建てていた計画と言えば、今日ミュンヘンへ行くと決めていたことだ。

という訳で、ミュンヘン行きの片道チケットは、インターネットですでに購入済だった。

しかしこの計画を建てたときは、朝4時50分に起きなくてはいけないなどということは、思ってもみなかった。

フランクフルトから、7時12分発のICE(Inter City Express)に乗る。眠かった。

眠かったけれど、寝るとせっかくのホリデーを無駄にしているような気がしたので(若いなあ)、

外の景色をぼーと眺めていた。

早く予約をしていた訳か、僕の席は個室にあった、が、このおっちゃんが僕の席にどっしりと座って寝ていた。

なんだか、恐そうなおっちゃんだったので、仕方なく、向かい側の窓側の席に腰を下ろした。



10時50分に到着(見事時刻表通り)。

帰りのチケットをまず買うため、チケットオフィスに向かう。

さて、
行きのチケットで支払った29ユーロのサマースペシャル価格は3日前に予約をしなくてはいけなかったらしく、

明日出発のもっとも安いチケットはなんと65ユーロもした。

「ちょっと考えさせて」もらって、考えたあげく、

かえる日程を一日延ばして、元をとることにした。

ラッキーなことに、水曜日には29ユーロのチケットがあった(しかし、これは乗り換え3回の計6時間のひどいチケットだったが)。

さて、一トラブル乗り越えた後、お腹が空いていたので、昼食にすることに。

Hofbrauhausという、ガイドブックにのっていた、ビアガーデンにきた。

ポークソテーと一緒に食べた、ドイツに来てから初めて飲んだビールは、うまかった。





結構大きな、ビアガーデン(というか、ビアハウスか)で、2階建てで、中庭があった。

中では、演奏会もしていて、なかなか雰囲気があった。



さて、昼食後はいつものとおり、写真を撮りながら街をぶらぶらする(これこそ休暇と言ったものだ)。

このRathaus(市役所)はとても豪華な建物だった。

今こんなの建てたら、税金の無駄遣いとか書かれた

プラカードを持って叫ぶ人が、叫んでいる情景を

頭に浮かばせながら、通り過ぎた。






ドイツの主な都市には、トラムが走っている。

どこかのバスだらけの街に比べると、環境にとてもやさしい。







ミュンヘンはとても気に入った。モダンな建物と歴史のある建物が美味い具合に混ざっている。





街の北西にある、ノイエ・ピノコテークという美術館に入る。

名前が示唆するとおり、19世ー20世紀の西洋絵画が集められていた。

それより前の絵画は、向かい側にある,アルテ・ピノコテークに収蔵されている。

ドイツ人画家の絵が結構たくさんあって、楽しめた。




さて、美術館を堪能したあとに、近くの店で遂にこのKinderというチョコレートを買ってみた。

電車の中でうまそうに食べている人がいて、ちょっと気になっていたわけ。

まあ、普通のミルクチョコでしたとさ。

でもドイツのチョコは全般的にうまいような気がする。

と言っても、今までまずいチョコレートなど食べたことがないような気もする。

要するにに、チョコレートは美味いということだ。





さて、ノイエ・ピノコテークから、東方向へ歩き、Haus der Kunstというモダン美術館に行く。

この美術館は、常設展示はなく、常に2つほどの展示をやっているらしい。

僕が訪れたときは、

"Frans Post, Painter of Paradise Lost" と"A View for the People - Art for All" という展示が行われていた。

結構高かったので、悩んだ挙句、Frans Postのほうだけみることにした。

ポーストはオランダ生まれの17世紀の画家で(モダン美術館で17世紀の画家を使うところはおもしろい)、25歳から10年間、ブラジルに住んだ。

その経験を生かして、帰国後、ブラジルの風景画を徹して描いた。

ポーストの描くブラジルの写実絵画は、当時のアート市場ではとても珍しいものと受け止められ、結構売れたらしい。

この展示では30点ほどが展示されており、奥の部屋には、現代のブラジルを描いた、モダン絵画が何点か展示されていた。

なかなかおもしろかった。




さて、大分遅くなってきていたので、ユースホステルに向かうことにした。











ホステルに着いたのは8時ごろ。

メールをチェックしてみると、ACCA(英国公認会計士協会)からメールが着ており、

最終試験の合格通知だった。

これで、2年半の勉強生活は終わったわけだ。

神に心から感謝する。



ホステルの隣にあった、パブに入り、ビールを注文して

一人で乾杯した。

本当に神様に感謝だ。



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