09/06/07

ENGLISH

プラハからウィーンへ向かう。

ウィーンまでは約4時間。魔の山を読む。

Hans CastorpがClavdiaと晩餐会の後に話すシーンがすべてフランス語で書かれていたのでショックを受けた。

イギリスに帰ったら頑張って訳そう。

「時間とは何だ?」とマンは6章の始めに疑問を投げかけている。

電車の外を眺めていると、時間の流れが見えるようだ。

渓流釣りをしている人や踏み切りで待つ子供たちの姿が一瞬目の前を過ぎ

遠くの入道雲はゆっくりと車窓から消えていく。

近くのものが早くさり、遠くのものがゆっくりと去っていくのは、人間の記憶と一緒のような気がした。

オーストリアに入ると、車内に銃を腰にかけた警官がパスポートをチェックしにきた。

出国と入国を別々に行うので、2回来た。

Schengen条約というのにチェコは加盟していないので、ハンコを押すルールとなっているらしかった。

ウィーンに2時半に到着。

駅から路面電車に乗り、ウィーン北駅で降りた。

そこから徒歩10分の所にホステルはあった。

少し休憩した後、街を見学しに行った。

スーパーに入るとプラハとの物価の違いに驚いた。

これからお金のことを考えて旅行しなくては。

北駅から街のおおきなショッピング通りを下っていった。

ここを歩いているとき、僕は寂しさを覚えた。

人だかりの中を歩くのが苦しかった。

どうしてだろう、この旅で僕はもっと落ち着いた自然のある所を求めているような気がする。

いつも都会の中に住んでいるから疲れてしまっているのだろうか。

しばらく歩いていくと、Museum Quarterという美術館がたくさん集まった地域に辿り着き、少しほっとした。

美術館に入るには、少し遅かったので、街を歩き続けた。

聖マルコ教会はとても静かで落ちついた。

Burggartenで休憩。

どうやら僕は旅行中休憩ばかりしてるようだ。

夜ホステルのラウンジでビールを飲みながら本を読んでいたら、隣に同じく読書している青年がいたので

「何の本をよんでいるんだい」と声を掛けた。

彼が読んでいた本のタイトルと作者は忘れたが、

「チェコにいったからチェコ人が書いた本を読んでいる」と言っていたのは覚えている。

彼の名前はビリーで、過去に読んでいる本の趣味が非常に似ていたので話が合った。

明日僕に具体的な予定はなかったので、一緒にウィーン観光をする約束をした。


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